ゴクリ語研究家にはよく知られている事実だがゴクリ語研究家は二派に分かれる. ススス派とししし派だ.それぞれ指輪物語派,ホビットの冒険派ともいわれる. 両者にはinternetが普及する以前よりおのれを正統とする激しい論争がくりひろげられており, もちろん現在もその争いはつづいている. 現にweb siteをみわたすと明確な主張こそみられないものの さもそれ以外には存在ないがごとく"ススス"または"ししし"との記述がみられ, それぞれ自らを正統とし譲る気配は一歩もない. われわれのゴクリ語研究仲間のさきがけとなったわが友人(仮に村田君としよう)は まさにゴクリ語研究家として大いに我々を啓蒙したが骨の髄までししし派であった. 対して私は我がゴクリ語研究仲間におけるススス派の急先鋒であり, 激しい論争を日夜くりひろげたものだった. しかし時がたちおたがい連絡もとらぬようになり, その論争も最近ではまったくおこなわれなくなった. 先日むかしのゴクリ語研究仲間と話をした折, 彼から村田君(仮名)が数年前,さらなるゴクリ語の真髄をもとめて異国にたびだち, 以後連絡がとれないという話をきいた. 長く論争を繰り広げていた仲ではあるが村田君(仮名)は 間違いなく真のゴクリ語研究家であった. ススス派の私ではあるが彼との再会を信じ, 簡単にではあるがここに彼の業績をまとめたいとおもう. 以上だいたいウソです.
というわけでホビットの冒険におけるゴクリ語を簡単にまとめたいとおもいます. ちょっと簡単すぎますが,それは,その,ここは指輪物語のゴクリ語サイトということで ひとつよろしくおねがいいたします.
結構これだけで衝撃です.別人ですよ,はっきりいって. 実は多くの人が無意識にゴクリ語をつかうと"ししし"といっています. たぶん"ススス"より"ししし"のほうが日本人的にはいいやすいんじゃないかとおもいます. そしてさらに"ススス"のほうがすこしでも英語の発音にちかいということで 指輪物語から"ススス"になったんではないだろうかとおもいます. なんの証拠もありませんが.
例:「し,し,あいつは,だれだ?いとしいしと!」... ホビットの冒険ではこれがゴクリ語!というくらい頻繁につかっています. しかし指輪物語にはほとんどみられません.
例:「し,しばらくまってくれ.」... はっきりとした原因はわかりませんが,命令形が指輪物語とくらべ口調がつよいようです. このことによって力強さをかんじます. ホビットの冒険をみていただければわかっていただけるかとおもいますが, ホビットの冒険のゴクリは力に満ちています.第一声からして「しゃー!」ですし.
例:「し,し,さようでしか.」「もうしばらくおとどまりになって,ちっとおしゃべりしませんかい?いとしいしと.なぞなぞはどうでしかい?おしきでしょうな?」... ホビットの冒険のゴクリはとても理性的です. 指輪のゴクリになれている自分としてはこういう言葉をつかうゴクリってマネするときに想像しにくくてこまります. ゴクリ語のむずかしいクセの中でも,これ以上のことはござるまいよ(失敗してハムファースト親方風
ということで今回は簡単におわりたいとおもいます. ホビットの冒険でのゴクリのシーンはとても短いですし. しかしそのシーンはその短さを微塵もかんじさせません. ホビットの冒険のなかではクマとかクモとかエルフとかとくらべると その異彩さはむしろはなちすぎ感すらあります. そしてそこに登場するゴクリはあまりにも力強くそして理性的です. ゴクリ語のインパクトだけでみれば 圧倒的にホビットの冒険のほうが上ではないでしょうか. 指輪物語のゴクリのとのあまりにもおおきな違いからは 指輪の失ったものの悲哀すら感じさせます.そうでもないか.
それでは今回はこのへんで! 次回はありませんが.